ユニフォームの回収・リサイクル

温室効果ガスによる地球温暖化、廃棄プラスチック等による海洋汚染等の環境破壊が深刻化する中繊維産業においても衣料品の大量廃棄も深刻な問題となっています。

これまでの商品計画は、生活者の手元に届けるだけの発想から始められています。使用後の廃棄・処理についてはほとんど考慮されていないのが現実で、繊維工業界での再資源化率はわずか9.5%という低さです。このような状況を踏まえ、事業の対象となるユニフォームに「回収認識マーク」を縫着し、販売から再利用製品まで一貫したシステムでリサイクル事業をサポートします。

カマタニは産業廃棄物として処理されているユニフォームを多くの紡績・アパレルメーカーとタイアップして、ユニフォームの様々なリサイクルに取り組んでいます。
また、公益社団法人環境生活文化機構の会員として共同で、全国的な「ユニフォームのリサイクル・回収システム」の構築をしております。

ユニフォームは団体ユースや貸与する点など、同一製品の納入と回収が可能な事から、
リサイクルに最も適した繊維製品の一つとして注目されている分野です。

リサイクルの種類

ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクルは、回収した使用済みユニフォームを原料に還元し、再びユニフォームに生まれ変わることができるシステムです。東レ(株)は、「ナイロン6」を使用した衣料製品のケミカルリサイクル技術を確立。「ナイロン6」で作られたユニフォーム(表地・芯地・裏地・ファスナー・ボタン・縫糸など全てナイロン6で縫製)を回収し、原料のラクタムに還元・再重合・再び繊維製品に再生し、ほぼ永久的なケミカルリサイクルを実現いたします。

マテリアルリサイクル

マテリアルリサイクルシステムは、使用済みユニフォームをユーザーから回収し、各種素材として還元し再び新しい製品を作ることが出来るシステムです。
このシステムによって、現在衣類を回収・リサイクルする取り組が広がっています。使用済みのユニフォームは、回収し適切な方法でリサイクルすることが大切です。

ペットリサイクルユニフォーム

使用済みのペットボトルを回収し、ポリマーとして再利用することで繊維化し、ユニフォームに生まれ変わることができるシステムです。合成繊維の原料は石油から作られており、永遠に供給できるものではありません。またペットボトルは便利さの反面、大量利用されることで、そのゴミ処理が大きな社会問題となっています。1997年4月から使用済みペットボトルの回収が義務付けられ、ペットボトルの再利用化の流れはますます促進されます。限りある資源を大切に利用し、しかもペットボトルのゴミ処置問題にも対応する有効なリサイクルシステムの一つが、ペットボトル再生ポリエステルによるユニフォームといえます。

サーマルリカバー

サーマルリカバーとは、廃棄物を焼却処理するだけでなく、焼却の際に発生する熱エネルギーを回収・利用することです。
熱エネルギーとして利用する他に、固形燃料に変換、ガスを取り出して発電する方法もあります。 無駄に捨てられる衣服を熱や他のエネルギーに換えて行く事も我々の使命の1つと考えています。

カマタニのユニフォームリサイクルについて

*現時点では回収のみの対応はできません
カマタニが製造・販売しているユニフォームが対象になります
*回収できないユニフォームもございます

リサイクル処理できない可能性があるユニフォーム

  • 反射テープ材が使用されている製品
  • ガラスビーズが使用されている製品
  • 伸縮性が非常に高い製品
  • 油汚れ等極端に汚れが激しいもの

リサイクル処理ができないユニフォーム

  • 感染性の恐れがあると考えられる(血液・薬剤等の付着する可能性がある等)業務で使用される製品
  • ラミネートやコーティング等の完全防水加工が施された製品

リサイクルに取り組むカマタニの協力企業の一例です

※メーカーのロゴをクリックするとPDF(資料)がダウンロードされます※

作業服リサイクル提携企業

  • アイトス株式会社

  • ビッグボーン商事株式会社

  • クロダルマ株式会社

  • 株式会社サンエス

  • 株式会社コーコス信岡

事務服リサイクル提携企業

  • アイトス株式会社

  • 株式会社ヤギコーポレーション

  • カーシーカシマ株式会社

  • 株式会社ボンマックス

  • 株式会社チクマ

  • 株式会社ジョア